渚碧

< 我欲种菜 亦植蔷薇 >

冬の出逢い

秋が去ってイチョウの葉も落ちかけた
窓側に立つ僕は地面の汚れた落ち葉を見て
さみしさは周りの沈黙の中で溢れる
いつあなたと出逢えるかな
そのひまわりのような笑顔を忘れない

すれ違う時なぜ優しく微笑んでいるの
なんのハッピーなことを思い出すか
僕はあなたのことを知りたいけど
こわくて一言さえも言えない
背中だけ遠く見えば幸せな感じがした

この季節は寒くなって雪の音もする
悲しみも喜びもその気持ちを
きっと話したい誰かがいるだろう
手をつれて雪の積もる街で歩き出す
ただ···僕じゃない

もしひとひらの舞う雪になれば
あなたの白いセーターを染めたい
空から降り続ける雪よりも
あなたは星が光るように眩しくて
僕の心の深い処も照らされる

恋しくてもこの気持ちはとどかない
今夜の降っている雪ごとく
たなごころに落ちる前にもう溶けた
幻よ消えないでこの冬は終わろうとも
僕の片思いは果てしないから

そのひまわりのような笑顔を忘れない
もう一度あなたと出逢おう