渚碧

< 我欲种菜 亦植蔷薇 >

君への想い

冬の夜に寒い風に吹かれて
一人で混む街を歩き出す
点滅のネオンに照らされる人々よ
忙しそうに何処へいくのか
きっと何かを愛してから強く生きる

イヤホンをかけて好きな歌に包まれ
このうるさい世界も静かになれる
「ねぇ 一緒に聴いて」と
君がいないことを知りながら
無駄に人混みの中で探している

あなたへの言えない想い
遥かな星の光のごとく
永遠に君のそばに届かない
こんな寒い夜をやわらげてくれて
やさしく微笑む少女よ

いつもの座席に座って
静かで真面目に勉強する君
目を閉じても僕も見つけるよ
あの花のように咲く笑顔を
守り続けらればいいのに

出逢った日々を数えきれぬ
残す日々は木の葉のように
風に揺らされるなり落ちちゃう
たとえ時間を止めなくても
「さよなら」って言いたくない

あなたへの言えない想い
消えない星のごとく
夜を超える勇気をくれる
僕の心をやわらげてくれて
やさしく微笑む少女よ